笑顔で客を迎える雑貨屋の女性店員

委託販売は、ハンドメイド作品をお店に置かせてもらい、そのまま販売業務までお願いをする販売形態です。

Web上のハンドメイドマーケットプレイスに支払う販売手数料が10%ほどであることに対して、委託販売の委託料は30%と高くなります。例えば、ミンネの販売手数料は10%ですので、単純に比較すると委託販売の手数料には割高感がありますね。

負担する手数料以外にも、ハンクラサイトでの販売と委託販売では勝手の違う点も多々あります。

女性「ガッツポーズ」

ハンドメイド作品の委託販売を検討するにあたって、メリットや流れを確認しておきましょう。

委託販売のメリット

委託販売のメリットとして真っ先に思い浮かぶのは、販路の拡大でしょう。

自分が運営するネットショップやハンドメイドマーケットなどインターネット上での販売とは違う客層にも商品を手に取ってもらえるチャンスが生まれます。

また、有名ショップに商品を置いてもらうことができれば、ブランド名のイメージアップにもつながりますね。

実店舗での販売であるため、イベント出展と同様に商品の実物を見てもらいフィードバックを受けることもあるでしょう。

顧客からの評価がポジティブであっても、ネガティブなものであっても、ハンドメイド作家として成長できる機会です。その点、フィードバックについても、委託販売の副次効果のひとつといっていいでしょう。

委託販売の流れ

陳列棚に並べられたハンドメイド雑貨

委託販売における取引の流れは、次のようになります。

  1. 自分の商品を納品する

    納品予定日までに販売を委託する店舗へ到着するように商品を発送します。

  2. 店舗から売上の報告を受ける

    期間の売上について報告を受けます。

  3. 請求書を発行する

    金額等に誤りがないかをしっかりと確認した上で請求書を郵送します。

  4. 入金を確認する

    請求した金額が自分の口座に振り込まれているかを確認しましょう。もし、入金がない場合は先方へ連絡をします。振込先口座にネット銀行の口座を指定しておくと、入金確認も楽ですよ。

オンラインで販売する以上に、一般的な商取引に近い流れになっています。

委託販売では、ハンドメイド作家側で行う作業も多くなります。期日を意識して、ミスのない取引を心がける必要があります。

納品書・請求書の作成

請求書とボールペン

店舗側から特に指定の書式がない場合は、MFクラウド請求書などの納品書・請求書作成サービスの利用が便利です。書類の不備を防ぐことができて、郵送代行を利用することで事務作業の時間短縮にもつながります。

また、MFクラウド請求書はMFクラウド会計・確定申告と連携できるため、会計ソフトにMFクラウド会計・確定申告を使用している人には特におすすめします。

確定申告仕訳も念頭に置いた事務業務を心がけてください。日頃から心がけておくことで、青色申告をスムーズに行えるようになりますよ。

【MFクラウド請求書】見積書・領収書等にも対応

委託販売のまとめ

委託販売は、ハンドメイド作家にとって大きなチャンスのひとつです。

委託販売での成功の秘訣は、委託販売をビジネスと捉えて、店舗との良好な関係を構築することです。

ビジネスマナーを意識して、ぜひ委託販売に取り組んでみてください。