ノートパソコンの上に置かれたショッピングカートの模型

楽天市場やヤフーショッピングでの買い物だけでなく、独自運営のネットショップでも商品の購入経験を持つ人が多いと思います。

楽天市場の中で作られた店舗はどうしても競合店舗と似たような雰囲気になってしまうのに対して、独立したネットショップでは店舗ごとの独自色を演出しているお店が多いです。

ネットショップは、商品登録・ショッピングカート・決済など多くの機能によって成り立っています。そして、ネットショップを構築するための大掛かりなシステムも数多く存在しています。

でも、年商1億円のネットショップが利用するショッピングカートは、ハンドメイド作家にとって必要ありませんよね。

『自分だけのお店をインターネット上で始めてみたい』

ハンドメイド作家のニーズを満たすネットショップ作成ツールが無料で提供されています。

ここでは、ネットショップ開店のメリットやハンドメイドマーケットプレイスとの違いを解説していきます。

女性「ガッツポーズ」

おすすめのネットショップ作成ツールもご紹介します。ハンドメイドマーケットプレイスへの出品の後のステップとして、ぜひネットショップにもチャレンジしてみてください。

ネットショップの開設を検討するタイミング

当サイトでは、ハンドメイド作家になる手順として、下記の3ステップをおすすめしています。

  1. 個人事業主として開業届の提出
  2. ハンドメイドマーケットサイトへの出品
  3. 確定申告に向けて会計ソフトの導入

まずは、個人事業主として、ハンドメイドマーケットサイトで商品を販売開始することが何よりも大切です。

自分の作品にニーズがあるかどうかを客観的に確認できますし、商品の発送業務からお金の管理に至るまでの一連の流れを把握することができるからです。

活動を継続していく中で、だんだんとハンドメイド作家としての世界観やブランドをより発展させたいという意欲が出てくるはずです。

その場合、次のキャリアステップとしてネットショップの開設を考えてみましょう。

ネットショップとハンドメイドマーケットプレイスの比較

ネットショップを思案中の主婦

ネットショップを実際にオープンする前に、ハンドメイドマーケットプレイスとの違いを知っておきましょう。

ネットショップを運営するメリット

ネットショップを開業する大きなモチベーションが「自分の店舗を持ちたい」という想いでしょう。

ハンドメイドマーケットプレイスへの出品には、下記のようにいくつかの制約があります。

  • ページレイアウトが決まっている
  • 商品画像点数が決まっている
  • 色など各種デザイン要素を変更できない
  • オリジナルの機能を追加できない
  • アクセス数を把握することができない

しかし、自分だけのネットショップを運営する場合は、上記の制約を解消することができます。

無料のネットショップ開設ツールであっても、デザインやレイアウトをテンプレートから選択していくことで、自由に変更することが可能です。

また、割引クーポンの発行やメルマガ配信なども機能追加で行えるようになり、売上をアップさせるための施策を打つことができます。

その他、ムームードメインなどで取得した独自ドメインを設定することもできるので、より自分だけのオリジナルネットショップであることをPRできますよ。

ネットショップを運営するデメリット

自分だけのオリジナルネットショップを開設することは、何もメリットばかりではありません。

デメリットについても、確認しておきましょう。

ひとつ目は、特定商取引法関連です。

特定商取引法とは「特定商取引に関する法律」の略称で、通信販売を営む事業者に対して、定められた内容の表記を義務付けるなどした法律です。より短い略称として「特商法」も広く知られた呼称ですね。

minne(ミンネ)」に代表されるハンクラサイトでの出品には、作家自身の情報の掲載は不要です。なぜなら、minneなどサービス運営者の情報を記載しているからです。

しかし、自分でオンラインショップを始める際には、作家自身の情報をサイト上に表記する必要が出てきます。

特定商取引法に基づく表記には、下記のように住所などセンシティブな情報も含まれます。

  • 名称
  • 所在地
  • 連絡先(電話番号)
  • 販売価格
  • 代金(対価)の支払方法と時期
  • 役務または商品の引渡時期
  • 返品についての特約に関する事項

BASEなどを使い開設した自分のネットショップ上で携帯電話番号や自宅住所を記載することに抵抗のある人は、あらかじめ特商法に基づく表記の内容を確認しておきましょう。

そして、なによりハンクラサイトとネットショップで勝手が違ってくるのが「集客」です。

minneに出品した場合、その日に商品が売れる可能性もあります。それは、minneが広告展開などを積極的に行っているため、多くの人がアクセスする人気サイトだからです。

しかし、まだ固定ファンのいないハンドメイド作家になりたての人がネットショップを始めたとしても、おそらくなかなか売れないでしょう。ハンドメイド作家のことも販売している商品のことも、インターネット上の誰もが知らないものだからです。

自分のネットショップへ集客するには、SNSを活用したり、ホームページを開設したり、イベント出展を行ったりと、地道な集客が必要不可欠です。

したがって、当サイトとしては、ハンドメイドマーケットプレイスから始めてネットショップへと展開していくことをおすすめしています。

女性「OKサイン」

ご紹介している無料ネットショップ作成ツールを利用すれば、金銭的なリスクはほぼありません。ぜひ、ハンドメイド作家のオリジナルネットショップを開店してみてください。

おすすめの無料ネットショップ作成ツール

ECサイトを表示したパソコンとタブレットとスマートフォンのイラスト

無料でネットショップを作成できるサービスは、ひとつだけではありません。

利用することに費用がかからないからといって、いきなり全てのサービスを試してみるわけにもいかないでしょう。

慣れないうちはストア作成に時間も取られますし、複数ストアから受注があると注文管理も大変です。

そこで、無料ネットショップ作成ツールを比較してみました。

BASE イージーマイショップ STORES.jp
初期費用 無料 無料 無料
月額費用 無料 無料 無料
決済手数料 3.6% 3.6% 5%
商品登録数 無制限 無制限 上限あり

初期費用・月額費用については、3つのサービスともに無料です。

無料ネットショップ作成ツールですので、当たり前ですね。

次に、使い勝手とネットショップの成長の観点から、おすすめ順のランキングにしてみました。

  1. BASE(ベイス)

    【BASE】無料ネットショップ
    • 無料ECサイト開業ツールの草分け的存在
    • テンプレートが豊富で見た目を簡単にカスタマイズ可能
    • 手続きなしでクレジットカードなどの決済方法を追加できる
    • 商品登録数が無制限なのでアイテム数が多くても安心
    • 追加機能が充実していて本格的なECサイトシステムとしても使える

    無料ECサイト作成サービスとしてナンバーワンの存在といえるのが「BASE(ベイス)」です。

    デザイン性の高いテンプレートが複数用意されているので、簡単に自分の商品のテイストにマッチしたストアデザインにすることが可能です。

    また、BASEでECストアを開業すると、「BASEかんたん決済」という名称のエスクロー決済を利用することができます。

    エスクロー決済とは、第三者が出品者と購入者の仲介を行う決済サービスのことです。購入者が支払ったお金は仮払いとなり、商品が届くまで出品者に支払いを行わない仕組みです。

    個人が運営しているネットショップでの買い物に躊躇しないように、購入者を守る仕組みがBASEには用意されているのです。

    同時に、クレジットカード決済だけでなく、docomoなどのキャリア決済やコンビニ決済などの決済方法も包括的に導入することができます。

    その他、BASE Appsと呼ばれる拡張機能を使うことで、「定期購入サービス」や「Google Analytics」などを自分のECサイトに簡単に導入可能です。

    クラウド会計ソフトの「freee」を利用している人は、BASEの売上データを取り込むことができます。

    確定申告に向けた経理処理も楽に行えるので便利ですね。

  2. イージーマイショップ

    【easy myShop】本格派ネットショップ開業支援
    • トップページにスライドショーを設置可能
    • まとめ買いを期待できるレコメンド表示機能あり
    • 商品ページ以外にもフリーページを作成可能
    • 1商品につき最大50枚の商品画像を登録可能
    • 頒布会などのコース販売の設定も可能

    イージーマイショップは、売上アップを目指せる高機能ショッピングカートです。

    高解像度の商品画像の登録や画像加工も行えるなど、商品ページを魅力的に見せられるようになっています。

    また、ネットショップ全体の売上向上機能としても、人気ランキングを自動更新できるなど他のツールと比較して充実しているといえるでしょう。

    もちろん、無料プランでスタートすることができるので、小規模から始めてネットショップを成長させていきたい人にもおすすめのECサイト作成サービスといえます。

  3. STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)

    サムネイル「STORES.jp」
    • 最短2分ですぐにECサイトを開店できる
    • 商品のセールを開催することが可能
    • 英語表記にして英語圏の人に販売可能

    STORES.jpは、簡単操作で自由にカスタマイズできる無料ECサイト作成サービスです。

    フリープランを選択すると完全無料でネットショップを開業できますが、商品登録数に上限がある点がマイナス要素です。

    また、クレジットカード決済などにかかる決済手数料が5%に設定されていて、BASEとイージーマイショップと比較すると割高です。

ネットショップを無料で始める方法のまとめ

商品登録数や決済手数料を考えると、間違いなくBASEが一番おすすめです。

BASEは使っている人も多いため安心できますし、同時にアプリを通じた集客も期待できますね。

女性「ポイント」

自分のハンドメイド作品を販売するネットショップを始めてみたい。ハンドメイド作家なら誰もが抱く目標ですね。リスクなく始めることのできる「BASE」を使って、ぜひECストアに挑戦してみてください。